そもそも「相殺」って?
かんたんに言うと、 お互いにお金を払う関係があるときに、差し引きして処理すること。 例: AさんがBさんに100万円貸している 逆にBさんもAさんに40万円貸している 👉 相殺すれば、Aさんが受け取るのは60万円で済む 自働債権と受働債権 相殺のときに、どっちの立場で相殺を主張するかで呼び方が変わります。
自働債権 相殺を主張する側の債権 「こっちから差し引かせてもらうよ!」という立場
受働債権 相殺される側の債権 「相手から差し引かれちゃう」立場 イメージ Aさん → Bさんに100万円の貸金 Bさん → Aさんに40万円の貸金 Aさんが相殺を主張 → 自働債権=Aさんの100万円 受働債権=Bさんの40万円 👉 差し引き後、Aさんが受け取るのは60万円 逆に、Bさんが相殺を主張した場合は立場が逆転します。
実務でのポイント 相殺の主張をする人の債権が「自働債権」 訴訟でも「どっちがどっち?」を間違えないことが重要 不動産賃貸借でもよくある 例:借主が「敷金を家賃に充てて相殺する」と主張するケース
ポイントまとめ 相殺=お互いの債権を差し引きする制度 自働債権=相殺を主張する側の債権 受働債権=相殺される側の債権 どちらも立場次第で入れ替わる
ゆるいまとめ 自働債権と受働債権は、 「攻める側の債権」と「受ける側の債権」。 相殺の場面では、まず「誰が相殺を主張しているのか?」を押さえるのがコツです。








