不動産の“面積”ってひとことに言うけれど 家を買うときや土地を売るとき、必ず出てくるのが「面積」。 でもこの「面積」って、実はひと筋縄ではいかない奥の深い世界なんです。
坪?平米?それとも… まず単位問題。 不動産業界では「平米(㎡)」が標準ですが、日本人には「坪」のほうがピンとくる人も多い。 ちなみに1坪=約3.3㎡。 この換算を知らずに「40坪」と言われて「広いの?狭いの?」と迷子になるケース、意外とあります。
登記簿と実測 土地の場合、「登記簿に書かれた面積」と「実際に測った面積」が違うことがしばしば。 昔の測量技術では誤差が出やすかったため、いざ測量してみたら「思っていたより狭かった/広かった」なんてことも。 この違いが売買価格や隣地との境界トラブルに直結するので要注意です。
建物の面積もいろいろ 建物の場合はさらに複雑。 「延べ床面積」「専有面積」「壁芯」「内法」などなど…。 たとえばマンションのパンフレットにある「専有面積70㎡」は、壁の中心から測る“壁芯”が多く、登記簿に載る“内法面積”より数㎡小さくなるのが普通です。 「パンフレットより狭い!」とならないよう、基準の違いを知っておくと安心です。
面積と資産価値 結局、不動産の価値は「面積×単価」で算出されることが多いので、面積の数値次第で数十万~数百万円が動くこともあります。 だからこそ、売主さんも買主さんも「その数字は何を基準にしたものなのか」を確認するのが大切。
まとめ 面積はただの数字ではなく、不動産の“お値段”や“安心”を左右する大事な指標。 「登記?実測?坪?平米?」と混乱しても、専門家に聞けばスッキリ整理できます。 �
キーワードは「どの基準で測った面積か」。 これを意識するだけで、不動産取引の安心感はぐっと高まりますよ。