不動産売買の「融資特約」ってなに?
マイホームを買うとき、多くの人が住宅ローンを利用しますよね。 でも、もしローンが通らなかったら…? そのときの“安全装置”になるのが 「融資特約」 です。 融資特約とは 融資特約とは、簡単に言うと: 👉 「もし住宅ローンの審査が通らなかったら、この売買契約は白紙に戻しますよ」 という条件をあらかじめ入れておく特約のこと。
買主にとっては「ローンが通らなかったのに契約解除できない!」というリスクを避けるための大事なルールなんです。 融資特約があるとどうなる? 買主が安心できる ローンに通るかどうか不安でも、とりあえず契約に進める。
売主にとっては不安材料になる 「せっかく契約したのに、ローンがダメなら解除されてしまう」リスクを抱える。 このように、買主に安心を与える一方で、売主にとっては「契約が流れるかも」という不安要素にもなります。
実務でのポイント 融資の条件を明確にする 借入額・金融機関・金利タイプなどを契約書にきちんと書いておかないと、「この条件なら通ったのに解除するなんてズルい!」という揉め事につながります。 融資申込みの期限を設ける 「いつまでに審査申込みをするか」「いつまでに結果を報告するか」を明確に決めておくことが大事。 解除の手続きは書面で 「融資が否認されたから解除します」といった場合は、金融機関の否認通知を添えて正式に書面でやり取りするのがルール。
売主が注意すべきこと 「本当にローンが通らなかったのか?」を確認できるようにしておく 融資特約の解除期限を明確にする 融資特約解除のリスクを踏まえて、買主の資金計画をよくヒアリングする
まとめ 融資特約は、買主を守るためのセーフティネット。 でもその一方で、売主には「契約が流れるリスク」を与える制度でもあります。 売主・買主どちらにとっても大切なのは、 条件をきちんと書面で明確にして、期限を守ること。 「ローンが通るか心配だからこそある特約」だと理解しておくと、契約時の安心感がグッと増します。