譲渡所得

課税譲渡所得金額とは?

ざっくり言うと、 「不動産を売ったときのもうけ(利益)を計算して、税金をかける対象になる金額」 のことです。 👉 不動産を売却すると「譲渡所得税(いわゆる不動産の売却益にかかる税金)」が発生します。 その課税の基準になるのが、この課税譲渡所得金額。 計算の流れ 実際の計算式はこうなります👇

 

課税譲渡所得金額 = 譲渡所得金額 - 特別控除

さらに分解すると… 譲渡所得金額 = 譲渡価額 - (取得費 + 譲渡費用)

譲渡価額:売った金額

取得費:買ったときの価格+仲介手数料+登記費用など

譲渡費用:売るときにかかった仲介手数料・測量費など

特別控除:居住用3,000万円特別控除など

👉 つまり「売却価格から、買ったときのコストや売却にかかった費用、さらに特別控除を引いた残り」が課税されるという仕組みです。

 

具体例(イメージ) 売却価額:4,000万円 取得費:2,500万円 譲渡費用:100万円 特別控除:3,000万円(居住用) 計算すると… 譲渡所得金額=4,000万-(2,500万+100万)=1,400万 課税譲渡所得金額=1,400万-3,000万=0 👉 この場合、課税譲渡所得金額はゼロ!=税金はかかりません。

 

ポイント 取得費が分からないときは「概算取得費(譲渡価額の5%)」で計算可能 特別控除の有無で税額が大きく変わる(居住用3,000万円控除は強力) 短期・長期で税率が変わる 5年以下:39.63%(所得税・住民税・復興税込み) 5年超:20.315%

 

まとめ 課税譲渡所得金額=売却益から控除を引いた最終的な“税金のもと”になる金額 不動産売却では「取得費」「譲渡費用」「控除」をきちんと整理することが大切 特別控除や所有期間で税金がゼロになったり、大きく減ったりすることもある つまり課税譲渡所得金額は、 「売ったときにどれだけ儲かったかを、税務署目線で見た利益」 です。

2025年10月29日