権原権限

権限とは? ざっくり言うと、 「代理人や担当者が持っている、契約や行為を行うための力・範囲」 のことです。 例:不動産会社の営業マンが「売買契約を結ぶ権限がある」 権限がなければ、その行為は本人に効力を及ぼさない

 

権原とは? ざっくり言うと、 「その人が物や権利を持つことを主張できる法的根拠」 のことです。 不動産でいうと「所有権」「賃借権」「抵当権」など 例:登記簿上の所有者、売主が正当に売る権利を持っているか

 

イメージで整理 権限=「誰が契約できるかのパワー」 権原=「契約する人が、その物を扱う法的根拠」 具体例:不動産売買 売主Aが所有権を持っている → 権原あり 不動産会社の担当者Bが契約書に署名 → 権限あり(代理権が付与されている場合) Bが勝手に署名した場合 → 権限なしで契約は無効または本人確認が必要

 

実務でのポイント 契約前に権原確認 売主の所有権や抵当権設定状況を登記簿でチェック 代理人の権限確認 委任状や契約書で権限が明示されているか確認 トラブル防止 権限と権原を確認することで、契約無効や詐欺リスクを回避 ポイントまとめ 権限=行為できる力 権原=行為する根拠 不動産取引では両方がそろって初めて安心して契約できる

 

ゆるいまとめ 権限と権原は、 「契約できる力(権限)と、その物を扱う資格(権原)」 の関係。 売買や賃貸で安心して契約するには、両方をちゃんと確認するのが鉄則です。

2025年11月20日