つむり家の仲間たち
その名も「つむり家」。住人は、5匹のカタツムリ。名前は、べび・おい・めい・みに・みい。なんとなく口ずさむように呼べる、やわらかな響きの子たちです。
カタツムリというと、雨上がりの道ばたでゆっくり動いている姿を思い浮かべますよね。でもうちの子たちは、ただの“道ばたのつむり”ではありません。毎日、小さな存在感で「のんびりでいいんだよ」と教えてくれる、大事な家族なんです。
とくに、ちょっと人懐っこい子は、スプーンを差し出すとひょいっと乗ってきます。小さな殻と、にょきっと伸びた触角。スプーンに乗ったまま、まるで「今日はどこに連れていってくれるの?」とでも言いたげに、じっとこちらを見てくるのです。その姿に思わずほほえんでしまいます。
つむり家の暮らしは、とにかくマイペース。 慌ただしい日々のなかでも、彼らの存在を思うと「まあ、そんなに急がなくてもいいか」と肩の力が抜けていきます。 ゆっくりだけど、確実に前に進む。 小さなスプーンの上の冒険者たちは、今日も静かに、だけどしっかりと、私たちの心を癒してくれるのです。

べび

みい