多段擁壁
多重擁壁は「安い土地」ではなく「見えないリスク」が隠れているかもしれません
神戸市北区や昔に造成された住宅団地では、古い擁壁(ようへき)の前や上に、新たな擁壁を追加している「多重擁壁」を見かけることがあります。一見すると頑丈そうに見えますが、実は不動産取引では慎重な確認が必要なケースの一つです。
昔の造成工事は現在ほど厳しい基準ではなく、古い石積みや間知ブロックの前にコンクリート擁壁を新設している場合もあります。内部の状態が確認できないまま年月が経過すると、雨水の侵入や排水不良によって土圧が増え、ひび割れや膨らみ、傾きが発生することがあります。地震や豪雨の際には、通常の擁壁よりも大きなリスクになる可能性も否定できません。
さらに注意したいのが費用面です。もし建替えや造成工事が必要になれば、既存擁壁の解体、残土処分、新たな擁壁の築造、排水設備の整備などが必要となり、規模によっては数百万円から一千万円を超える工事費になることもあります。道路との高低差や施工条件によっては重機が入れず、さらに費用が増えるケースもあります。
ぱんだhouseでは、価格だけで判断せず、造成時期や擁壁の構造、建築確認時の検査済証、宅地造成等規制法(現在の宅地造成及び特定盛土等規制法)の対象かどうか、ハザードマップや周辺地盤まで確認することをおすすめしています。必要に応じて建築士や造成工事業者と連携し、将来のリスクまで見据えたご提案を心掛けています。
不動産は建物だけでなく、その土地を支える基礎も大切です。「少し安いから」ではなく、「安心して暮らせるか」という視点で選ぶことが、長く笑顔で暮らせる住まいにつながります。里と街を結ぶ不動産やさん、ぱんだhouseは見えない部分まで丁寧にお手伝いします。








